カフェレストラン・シャンクレール

ハンバーグやステーキ、エビフライ、オムライスなどのいわゆる「洋食」は、昔も今も小学生が大好きな食べ物だろうが、いい年をして私は今でも好きである。

ちょいセレブの子供だと「好物は寿司！大トロ！」など答えるのだろうが、私は昔から「洋食」が好きだった。

ごちそうというとまず「洋食」を思い出すのは私だけではなく、昭和生まれに多い傾向だと思っている。確か日本でファミリーレストランが展開され出したのが1970年代で、いまのように核家族化していなかった時代に、一家団欒の象徴的な場所がファミレスだったと思う。週末にはファミレスで食事をするという光景が一般的だった。客は老若男女を問わず、オイルショックの後に来た日本国民の総中流化という、豊かさを象徴するような空間だった。

私も外食といえばファミレスで、そこで学期末などにハンバーグを食べるというのが楽しみなイベントだった。

そんな楽しかった思い出もあってか、いまでもハンバーグなどを食べに行くと思うと心が弾む。いまだにハンバーグやステーキが「ごちそう」の代名詞だ。

堺にあるカフェレストラン・シャンクレールもそんな店だ。ファミレスとはニュアンスが違うが、リーズナブルな価格で比較的凝った料理をカップルや夫婦、あるいは家族向けに提供することで、地元ではよく知られた店だ。ビーフカツやハンバーグ、グリルチキンなどの王道メニューに加えて、パスタにも定評がある。子供がいる夫婦がその子の５歳くらいの誕生日会を開いたりしたら楽しいだろうなと思う。

一番のポイントは焼きたてパンで、常時５〜６種類。焼き立てを席まで運んでくれる。クロワッサン、よもぎパン、胡麻パン、チョコパン、ミルクパン、チーズパン、枝豆パンなど、種類が多くて迷ってしまうのだが、小さいのでいくつでも食べられる。

料理は800円〜1600円くらい。写真はエビフライ＆ステーキで、1380円。高価な部類に入るメニューで、昨日は奮発してしまった。サラダ、スープ、パン（食べ放題）、飲み物のセットをつけるとプラス600円。パンの代わりにライスにもできるが（こちらもおかわり自由）、セットを頼んでおいてあのパンを食べないのはちょっと残念なので、いつもパンの方をチョイスする。