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カリンニコフの交響曲


クラシック音楽には、知名度は低いのに大変美しい曲や知られざる名曲やマイナー名曲がいくつもあって、自分だけの名曲を発見した時などはとても嬉しくなる。マニアックなレーベルもあるし、こういうジャンルだけを掘り下げる、マイナー名曲専門のマニアもいて、私などは全く太刀打ちできない。


カリンニコフの交響曲は十分にポピュラーな名曲だが、一般的にはまだまだ知名度が低いのではないだろうか。


カリンニコフは帝政ロシアの作曲家で、大自然のようなスケールの大きさと、チャイコフスキーのような感傷的な旋律美を特徴としている。ドヴォルザークのようにノスタルジックでもある。


30代半ばという若さで夭折したこともあって作品数も少なく、生前はそれほど認められることはなかった。


しかし、死後に大ブレイクを果たす。代表作である交響曲には、1番と2番があって、とくに有名なのは1番。曲調はラフマニノフ交響曲第2番を彷彿とさせる甘美さで、さらに言えばもう少し勇ましさがある。2番も甘美さにおいては負けていない。


スヴェトラーノフ

Svetlanov Conducts

Svetlanov Conducts


お国ものだけあって、力強く、自信に満ち溢れた演奏。凄味があって、コワモテと言ってもよい。1番だけが収録されていて、カップリングはリムスキー・コルサコフの作品。リムスキー・コルサコフは、カリンニコフの交響曲第1番を酷評したというエピソードが残っており、この2人の作品が同じCDに入っているというのがなんとも気まずい。


ネーメ・ヤルヴィ

Symphonies 1 & 2

Symphonies 1 & 2

  • アーティスト: Vasily Sergeyevich Kalinnikov,Neeme Järvi,Royal Scottish National Orchestra
  • 出版社/メーカー: Chandos
  • 発売日: 1997/04/22
  • メディア: CD
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息子のパーヴォ・ヤルヴィがすっかり売れっ子になってしまったが、お父さんも負けず劣らず凄い指揮者で、未だ現役。こちらもスヴェトラーノフ盤と同様に基本的にはコワモテの演奏だが、もう少し客観的というか、あふれ出る狂気がスヴェトラーノフほどではない。霊感ピリピリではなくて、花火職人的に爆発を演出する感じ。私はこちらの演奏のほうが好きだ。1番と2番が収録されている。


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