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クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

2006-01-01から1年間の記事一覧

気になる音質は?新しいiPod nano

Amazonに注文していた新しいiPod nanoがやっと届いた。 過去の例では発売後バカ売れして手に入らなくなることがあったので、早めにAmazonに注文したのだが、Joshinにも各色がズラリと並んでいて、拍子抜けした。店頭で買ったほうが早かった。 私は4ギガのブ…

妄想・ベルリオーズ「幻想交響曲」

誤解を恐れずに思いきって書くならば、ベートーヴェンが発展させ、マーラーにその終着駅があると以前に書いた、交響曲という音楽ジャンルの中間駅は、ベルリオーズの幻想交響曲だ。 歴史的に見て何がすごいのかといえば、初めての本格的な「標題音楽」である…

韓国伝統茶・五味子茶とクラシックの関係について

今日、突然、オミジャ(五味子)茶を飲みたくてたまらなくなった。職場の後輩たちと出かけた韓国旅行から帰ってきて1ヶ月とちょっと。一番懐かしいものは、焼肉でも韓定食でもなく、一杯のお茶だった。 オミジャ(五味子)茶- チョウセンゴミシというつる性…

耽美・シューベルト交響曲第8(7)番「未完成」

以前に、3大ヴァイオリン協奏曲について書いた時があったが、クラシックの3大交響曲といえば、ベートーヴェンの第五「運命」、ドボルザークの「新世界」、シューベルトの「未完成」だ。シューベルト交響曲第8(7)番「未完成」という標題の通り、未完の交…

新しいiPod nanoは「買い」か?

アップルコンピュータが新しいiPod nanoを発売した(→Appleホームページ)。 その大きな特長は、 ・前作のiPod nanoと同じ名を名乗り、廉価モデルが2ギガからになった。 ・8ギガモデルが登場した。 ・2色しかなかった旧型とは一転して多数のカラーを展開…

電子辞書を買う・CASIOエクスワードXD-ST9200

今日は消費ネタを。 電子辞書を買った。最初に買ったものから数えると、4台目だ。私が生来の浪費家にして生粋のエレクトロニクス好き、文学好き、海外旅行好き、クラシック好き(無関係)とあっても、いい加減どうなのかな〜と思ってしまう。 CASIO 電子辞…

森羅万象のブルックナー交響曲第7番

以前にこのブログで、ブルックナーのイメージについて、「神」とか、「森羅万象」と書いたことがあった。 クラシック音楽の名盤ガイドブックなどでも、表現は違うが同じような主旨のことが書かれていた。 ブルックナーを聴いている人はずるい、と思っていた…

「9・11」から5年、マーラーの「第九」を聴く

2機の航空機が世界貿易センタービルに突入した「9・11」から5年。私はアメリカ人ではないし被害者でもない。アメリカ合衆国を一度も訪れたことさえない。このことについて語る言葉を多くは持たない。だが今日がその日であるということだけ触れておきた…

ファンタジック!マーラー・交響曲第4番

魑魅魍魎のマーラーの交響曲の中で、第1番「巨人」と並んで、一番聴きやすい部類に入るのが、第4番だ。 第7番「夜の歌」が、マーラーのグロテスクな面をあらわした曲だとすれば、第4番は、マーラーのファンタジックな面をあらわした曲だといえる。 第4…

慎重派・ブラームスの交響曲

ヨハネス・ブラームス(1833年5月7日-1897年4月3日)は筋金入りの慎重派だ。 声楽曲や器楽曲、協奏曲の作曲家として、既に一廉(ひとかど)の活躍をしていた彼が最初の交響曲を完成させたのは随分と遅かった。 交響曲第1番は、およそ20年の歳月をかけて、18…

奇奇怪怪!?グスタフ・マーラーの世界

グスタフ・マーラー(1860年7月7日-1911年5月18日)。 マーラーの交響曲は魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界だ。 記憶の限界に挑戦するかのような複雑怪奇なメロディ。平坦な旋律の中に突然大きな音が登場したりする。楽器もギターやらトンカチ(!?)やら、…

大植英次×ヒラリー・ハーン×パガニーニ・ヴァイオリン協奏曲第1番

1979年生まれのアメリカ生まれの天才ヴァイオリニスト、ヒラリー・ハーンの新譜はパガニーニのヴァイオリン協奏曲第1番だ(シュポア:ヴァイオリン協奏曲第8番も収録)。10月25日発売だが、輸入盤は既に発売されているので、私は盆休み前に手に入れ…

大阪クラシック・大植英次×大阪フィル

今週、大阪では「大阪クラシック」というイベントが進行中である。 大阪に住んでいて「幸せだな〜」とつくづく思えるときがある。大阪の新世界で「ソース二度漬け不可!」の串カツを食べるという話ではない。指揮者の大植英次さんが音楽監督を務める大阪フィ…

ベートーヴェン・交響曲第4番〜カルロス・クライバー盤

交響曲全集を揃えて損がないほど、ベートーヴェンの交響曲は全てが傑作だが、私が特に気に入っている曲が第4番だ。 しかしこの4番。表題がないこともあってか、クラシックファンは別として、一般的には名曲の仲間入りができていないように思う。 まず、位…

サイモン・ラトル×ベルリン・フィル×ホルスト『惑星』(「冥王星」付き)

「冥王星」が「惑星」から除外された翌日に国内盤が発売された、サイモン・ラトル指揮によるベルリン・フィル演奏のCD『惑星』が売れている。初回1万枚の在庫が切れ、追加に1万枚オーダーが上がっているそうで、クラシックCDとしては久々のヒットとなる可…

クラシック名曲・名盤ガイドブックをレビューする

最近では「ベストクラシック100」のようなCDも出て、コアなファンや愛好家だけのものではなくなってきたクラシック音楽。裾野が広がっているのはクラシックファンの一人としてうれしいことだ。でもクラシックという膨大なアーカイブをどうやって探訪すれ…

ベートーヴェン・交響曲全集

私が好きなクラシックCDのジャンルに「交響曲全集」がある。作曲家が残した全ての交響曲が収録されているのが交響曲全集だ。曲の長さと数から言ってポピュラーなのは、ベートーヴェンとブラームス、シューマンだ。マーラーだってあるし、シベリウス、チャイ…

眠りたい夜にJ.S.バッハの『ゴルトベルク変奏曲』を

昨日、バッハの『ゴルトベルク変奏曲』のことを書いた。ゴルトベルク変奏曲は、眠りのための音楽であるとも書いた。しかし、グレン・グールドの演奏は、鍵盤を叩きつけるような激しい表現もあって、反対に眼が冴えてしまう。私は最後のアリアまで眠れなかっ…

眠れない夜にはJ.S.バッハの『ゴルトベルク変奏曲』を

ヨハン・セバスティアン・バッハ(1685年3月21日-1750年7月28日)は、音楽家一族の中に生まれたが、その一族の中でも格別の才能を持った、西洋音楽史に大きな足跡を残した作曲家だ。 バッハの魅力。バッハは深遠。「バッハ的」とも表現できそうな世界の深さ…

モーツァルト最後の交響曲・第41番「ジュピター」

モーツァルト最後の交響曲は「ジュピター」と呼ばれている。この、最後の交響曲はとても明るい曲だ。 モーツァルトの最後のピアノ協奏曲もそうだ。ピアノ協奏曲第27番は、天上の音楽。ただひたすら白い。明るいが油断しているとゾッとするほどの寂しさが見え…

『モーツァルト・アルバム』

Mozart Albumアーティスト: Netrebko,Mozart,Quasthoff,Terfel,Garanca出版社/メーカー: Deutsche Grammophon発売日: 2006/08/08メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る モーツァルトイヤーにふさわしいCDが本日(国内盤・8月23日)発売されまし…

新しいデジカメ「GR-DIGITAL」は再び旅の夢を見せてくれるか?

RICOH デジタルカメラ GR DIGITAL出版社/メーカー: リコー発売日: 2005/10/21メディア: Camera クリック: 187回この商品を含むブログ (146件) を見る 新しいカメラを買った。デジカメだ。私は久々にときめきを感じながらこの商品を買った。 カメラが電化製品…

「深刻」ショスタコーヴィチ・交響曲第5番

今日もショスタコーヴィチ。なんだか、このブログはまったく世の中の流れを無視して書いていますね。読んでいただいてる方々、お付き合いいただきありがとうございます。 さて、今日は交響曲。ショスタコーヴィチの代表作にして、交響曲史上の傑作のひとつで…

明るい!?ショスタコーヴィチ

クラシック作曲家の三大ネクラは、ブラームス、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチではあるまいか。それでもチャイコフスキーの場合は、泣き節が大げさな上、メロディーが甘美なので深刻さが減じているが、救われないのはショスタコーヴィチだ。後期の弦…

ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第2番

ラフマニノフは全部で4曲のピアノ協奏曲を書いた。どれも違った趣を持っており、すべてが魅力的な作品だが、どういうわけか2番だけが突出した人気を誇っている。 確かにこの曲は名曲だ。美しいとしかいいようのない曲で、スケールが非常に大きく、ロマン溢…

韓国2泊3日・最高の焼肉を食いにいく

8月6日から2泊3日で会社の後輩たちと3人で韓国旅行に行ってきました。 私は大体、旅行に行くときは、テーマを決めて行きます。例えば、ベルリン・ドレスデン・フランクフルトを旅行したときは、新しいものからドイツ美術を遡る旅。ロンドンを旅行したと…

モーツァルトのピアノ協奏曲・最高傑作は?(その2)

Q. モーツァルトのピアノ協奏曲の最高傑作はどれか?とりわけ20番以降の作品はどれもが素晴らしい。う〜ん… A. 卑怯な手だがこう答えたい。すべてが最高傑作。 その中で、私がとりわけ好きなのは先日挙げた20番と、22番だ。 22番の素晴らしさは、「…

『ガール』奥田英朗・著

クラシックは一寸お休み。こう暑いとプールに泳ぎに行ったり、ラジオ体操に行ったり、セミを捕まえに行く元気もない。家の中で寝転んで本でも読んで過ごしたい。そんな日の私のひそかな楽しみは、ベストセラーになっている本を片っ端から買い込んで、クーラ…

モーツァルトのピアノ協奏曲・最高傑作は?

モーツァルトの交響曲は傑作の宝庫と書いたが、ピアノ協奏曲もそうだ。もともと、ピアニストとしても優れていたモーツァルトであったから、このジャンルでも傑作を数多く書いた。 モーツァルトのピアノ協奏曲について思いを巡らすのはとても楽しい。 「どの…

モーツァルト・交響曲第40番

モーツァルトが書いたジャンルの中で、ピアノ協奏曲、オペラがそうであるように、交響曲も傑作の宝庫です。 全集を買って宝探しのように「自分だけの宝物」を探すのも悪くないでしょう。好きな曲が見つかったら、違った指揮者やオーケストラのCDを揃えて聴き…