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クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

2006-01-01から1年間の記事一覧

『プライスコレクション−若冲と江戸絵画展』in京都

→『プライスコレクション−若冲と江戸絵画展』公式HP →全109点の絵が見られる「若冲と江戸絵画」展公式ブログ 京都で見た『プライスコレクション−若冲と江戸絵画展』は素晴らしかった。 私の中では間違いなく今年のベスト1に位置する展覧会だった。 (1)…

寒い日にはシベリウスを・交響曲全集

朝晩は寒さを感じるようになってきた。気候に肌寒さを覚えるようになると、シベリウスの季節だ。 ジャン・シベリウス(1865年12月8日-1957年9月20日)はフィンランドの作曲家だ。 私はシベリウスが好きだ。シベリウスの交響曲を聴いていると、癒されるという…

ベートーヴェン・交響曲第3番「英雄」

ベートーヴェンは、交響曲第3番に、当代の英雄的な人物ナポレオン・ボナパルトへの共感から、当初「ボナパルト」という標題を予定していた。 しかし市民の英雄であったナポレオンの皇帝即位に、ベートーヴェンは憤慨し、「ボナパルト」という文字を消し、「…

香川県・さぬきうどん出張

徳島県に続いて香川県に出張して、一昨日帰ってきた。「徳島ラーメン」の次は「さぬきうどん」だ。 ◇ ◇ ◇ 香川県ではうどんが生活にとても密着している。 朝7時くらいからからうどん屋が開いていて、ミラノのビジネスマンがエスプレッソを引っ掛けてオフィ…

回想する子供時代・R.シューマン『子供の情景』

『子供の情景』作品15は、シューマンのピアノ作品だ。 全13曲からなる組曲で、モチーフは「子供時代の回想」だ。 各曲の標題は次の通りだ。 第1曲:知らない国ぐに 第2曲:珍しいお話 第3曲:鬼ごっこ 第4曲:おねだり 第5曲:満足 第6曲:大事件 第7曲:トロイメ…

R.シュトラウス『町人貴族』と「徳島ラーメン」

今日は出張先の徳島からのブログ。 徳島県の国道を車で走っていて驚いた。 右手に見えた喫茶店の名前が『町人貴族』。 リヒャルト・シュトラウス。『町人貴族』はモリエールの戯曲にリヒャルト・シュトラウスが付けた劇音楽だ。すごいネーミングに驚いてしま…

モーツァルトの畢生の名曲・クラリネット協奏曲

明日から四国に出張。時間を見つけて徳島ラーメンとさぬきうどんを食べてきます。 ◇ ◇ ◇ モーツァルトについては数多く書いているが、今日はクラリネット協奏曲について。 モーツァルトの楽曲というのは、どうしてこんなに心に響くのだろう。「染み渡る」と…

光文社新書『20世音楽』・『20世紀絵画』

私は本は大体Amazonで、しかも目的の本のみを買うので、普段、書店に殆ど行かない。だからこんな意欲的な本が出ているとは知らなかった。本を買わないにしても、情報収集のために週一くらいで書店に行っておいた方がいいかなと思った。 美術史研究者である宮…

ショパンのピアノ曲あれこれ(3)〜ポロネーズ

ショパンの「軍隊」や「英雄」を聴いて一日の始まり・ポジティブな朝を迎える。 足取りも軽くなる。 コンチェルト、バラード、ノクターン、エチュード、プレリュードに続いては、ポロネーズ。 ポロネーズ(polonaise)とは、「ポーランドの〜」とか、「ポー…

大阪センチュリー交響楽団・第115回定期定期演奏会

今日、10月23日、大阪センチュリー交響楽団の定期演奏会に行ってきた。もう10月だというのにセンチュリーの定期はなんと(!)今期で初めて。あらためて、今年はあまりコンサートに行っていなかったなあ…と。 大阪センチュリー交響楽団・第115回定期演奏…

ラン・ランのリサイタルin兵庫県立芸術文化センター

昨日のブログにも書いたとおり、ピアニストのラン・ランのリサイタルに兵庫県立芸術文化センターに行ってきた。 プログラムは下記の通り。 モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第10番 ハ長調 K.330ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 op.58〜休憩〜…

ラン・ランのインストアライブ&サイン会

クラシックのピアニスト、ラン・ランのインストアイベント&ライブに行ってきた。 ラン・ランは以前にも書いたとおり、中国人若手の世界的ピアニストだ。 場所は大阪・西梅田のハービスエントにあるJEUJIYAで。ニューアルバム『ドラゴン・ソング』を買ったと…

モーツァルトのフルート協奏曲#1×エマニュエル・パユ

「凛とした」という形容が何とも似つかわしい名曲である。背筋がすっと伸びていくような清々しい気分になる。 モーツァルトのフルート協奏曲第1番。 モーツァルトの協奏曲の中では、ピアノ協奏曲に次いではクラリネット協奏曲がポピュラーだ。モーツァルト…

ブラームス・ピアノ協奏曲第1番・スルメのような

ブラームスの最初のピアノ協奏曲。 チャイコフスキーやラフマニノフのピアノ協奏曲のように壮大ではない。ベートーヴェンのピアノ協奏曲のように優雅で勇ましくもない。シューマンのピアノ協奏曲のように詩的でもない。 前三者のような華麗さはないが、質実…

ブラームスを聴きたい季節がやってきた・交響曲第3番

ブラームスを聴きたい季節がきた。 朝夕がだいぶ涼しくなってくるとブラームスの季節だ私はクラシック音楽なら何でも聴くし好き嫌いはない方だが、曲を聴く季節には割にこだわる方だ。 例えば、夏にブラームスの交響曲第1、3、4番を聴くには、「ある決心…

10,000アクセス突破しました。

本日10,000アクセスを突破しました。 10000アクセスという数字は、著名人や有名ブロガーからすると数秒〜数分のアクセス数に過ぎないかもしれないけど、私にとっては大きな節目です。 書き始めて3ヶ月とちょっと。約100日中でブログを書いたの…

ショパンのピアノ曲あれこれ(2)〜練習曲と前奏曲

ショパンのピアノ曲のうち、練習曲と前奏曲について。 (→バラードとノクターンについてはこちら) 練習曲(エチュード)とは、文字通りピアノ演奏のためのテクニックの習得を目指した、ピアノストのための練習曲だ。 だから曲ごとに習得すべき技法が決めら…

大植英次×大阪フィル・第402回定期演奏会

コンサートに行ってきた。10月10日(火)と11日(水)は大フィルの定期演奏会だ。今日はその一日目。会場はいつものように大阪の福島にあるシンフォニーホール。 第402回定期演奏会 10月10日(火)・11日(水) 大植 英次 指揮 ブラームス/ヴァイオリン、…

国立国際美術館「小川信治展−干渉する世界−」

三連休なので遊びに行ってきた。 こういう日はどこに行っても混んでいるが、空いている場所がある。 現代美術の展覧会だ。 実は、別の日に京都国立近代美術館に、評判の「プライスコレクション伊藤若冲と江戸絵画」展にも行ってきたのだが(こちらは非常に混…

京都東山・はれまのチリメン山椒(by RICOH GR-D)

同じ会社のNさんから「チリメン山椒」をいただいた。 私が美味しいふりかけを探していることを話したからだろうか、いつもEXCELの使い方を嫌な顔一つせずに(←偉そう)教えてあげているからだろうか、気を使わせてしまって申し訳ない。 いただいた「チリメン…

ショパンのピアノ曲あれこれ〜バラードとノクターン

昔の話だが私の生まれた田舎のCDショップにはショパンはワルツ集しか売っていなかった。いくらなんでも、とお思いかもしれないが本当の話だ。 地元のCDショップが情報源の全てで、インターネットもAmazonなどもない頃の話だから、ショパンはワルツの作曲家だ…

ラン・ラン×バレンボイム×ピアノ協奏曲第1番

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番はクラシック音楽の名曲中の名曲だ。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」と並んで、有名な曲だ。 この曲を聴いて、首を傾げる人はたぶん少ないと思う。オーケストラのメロディの美しさと、ピアノの華やかさが同…

ラン・ラン×ピアノ協奏曲「黄河」(『ドラゴン・ソング』より)

中国人のクラシック音楽ピアニスト、ラン・ラン(Lang Lang,郎朗,1982年6月14日-)のニューアルバムが発売された。 ラン・ランは、ともに中国出身のピアニストであるユンディ・リの好敵手である(生まれも同年)。 ユンディ・リは、第14回ショパン国際ピア…

ショパン・ピアノ協奏曲第1番(ピアノ六重奏版)

一昨日に続いてショパン。 ショパンのピアノ協奏曲第1番にはとても興味深いCDがある。 それが、フランス人ピアニスト、ジャン・マルク・ルイサダのCDだ。協奏曲がピアノ六重奏版にアレンジされ、ルイサダのピアノに、弦楽クインテット(五重奏団)の伴奏が…

最も「美しい」ピアノ協奏曲は?フレデリック・ショパン

もっとも「美しい」ピアノ協奏曲は何だろう?傑作であるかどうかは別にして、「美しさ」で選ぶとどうなるのか? シューマンだろうか?グリーグかもしれない。ラフマニノフの2番だって、モーツァルトの20番だって。美しいピアノ協奏曲は沢山あるがどれが一…

うなぎ・北新地ひし好

一週間以上前だが、昼ご飯にうなぎを食べに行った。 午前中ルーチンワークをしていて、それがチマチマとした仕事だったりしたら、ダークサイドに陥りそうになる。うまいものでもたべないとダークサイドに侵され、ダースベイダーになってしまう。 そうはなら…

うなぎ・北新地ひし好

ブーレーズ×ストラヴィンスキー『ペトルーシュカ』

以前にゲルギエフの指揮で聴いたストラヴィンスキー(1882年6月5日-1971年4月6日)のオーケストラ曲『ペトルーシュカ』(PMFオーケストラ演奏)。 私のiPodのなかには、必ず入っている曲の一つだ。だから聴かないでいる時間の方が当然長いのだが、なぜかこの…

ジョージ・ガーシュウィン『ラプソディ・イン・ブルー』

細かいことは考えずに気軽にただ聴ける音楽というのがある。私にとってはガーシュウィンの『ラプソディ・イン・ブルー』がそんな曲だ。 ジョージ・ガーシュウィン (1898年9月26日-1937年7月11日) はアメリカ合衆国を代表する作曲家だ。 私はクラシックを聴く…

燃えるクラシック曲・チャイコフスキー交響曲第4番

一般にクラシックという音楽ジャンルは敷居が高いと思われているが、「燃える曲」というのが少なくない。 ベートーヴェンの交響曲第7番、ブラームスの1番、ドボルザークの「新世界より」、マーラーの2番「復活」、ラヴェルのボレロだってそうだ。「燃える…