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クラシック名盤・名曲と消費 生活 趣味

2011-01-01から1年間の記事一覧

『洋食いくた』の「コロッケ」

老舗洋食店には、「値段ばかり高級」で、「内装は古めかしく」、「味はごく普通」といった店が少なくない。 有名な老舗洋食店でビーフシチューを頼んだりすると、飲み会に行ったくらいの料金がかかってしまうが、それに我慢したとしても肝心の味が「ん?はて…

アルベニスのピアノ協奏曲第1番

アルベニスは、スペインのカタルーニャ地方出身の作曲家である。クラシック音楽史上の知識としては、まず、ピアノ組曲『イベリア』を書いた作曲家として知られている。 今日は、『イベリア』ではなく、ピアノ協奏曲第1番について書いてみたい。 彼のピアノ…

斑鳩を歩く

土曜日に奈良まで行ってきた。 私はずいぶん前から一度法起寺に行ってみたかった。法起寺は、法隆寺地域の一連の仏教建造物のひとつということで、ユネスコ世界遺産に登録されている。世界最古の三重塔を持つ寺でもある。それほどの寺なのに、ポピュラーな法…

『麺屋 楼蘭』〜くせになるラーメン

時々、無性に食べたくなるラーメンがある。それが『麺屋 楼蘭』(以下『楼蘭』)の醤油ラーメンだ。 日本人ならみんな大好きな醤油ラーメン。醤油、味噌、トンコツ、塩、あらゆるラーメンのなかで、どれか一種類しか生涯食べられないとなったら、私は醤油に…

ファジル・サイのピアノソナタ集『熱情』ほか

ファジル・サイが弾くベートーヴェンのピアノソナタ集を聴いている。『熱情』、『ワルトシュタイン』、『テンペスト』の3曲が収録されている。 大阪の難波の高島屋に行ったとき、ここの駐車場は3,000円以上買わないと駐車場代がかかってしまうのだが(都市…

ノートパソコンを買う/LaVie S PC-LS550ES6R

まだ十分に使えたデスクトップパソコンをスペース上の都合で『断捨離』してしまったので、そこそこの性能の持った手ごろなノートパソコンの購入を考えていた。 こういう悩みはあやゆる悩みの中でも相当に楽しく、前向きに検討が進むので無事に購入に至るケー…

和歌山ラーメンの旅『元車庫前 ○宮』・紀三井寺

先日、平日に丸1日休みだったので、和歌山市に行ってきた。休みとはいっても、朝子供を保育園に預けてから迎えに行くまでの時間しか自由がないので、行ける範囲がせいぜい隣の県くらいという制限があるということもある。和歌山は気軽に行くことができる。…

ジュリーニによる大人のブラームス交響曲全集

カルロ・マリア・ジュリーニがウィーン・フィルを指揮して録音したブラームスの交響曲全集を聴いている。 ブラームス:交響曲全集アーティスト: ジュリーニ(カルロ・マリア),ブラームス,ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団出版社/メーカー: ユニバーサル ミ…

ピアノ協奏曲/巨匠リヒテルと詩人ルプー

私が大好きな曲、シューマンのピアノ協奏曲には対照的な名盤が2点存在する。 ひとつは、伝説的なピアニスト、リヒテルによるもの。 グリーグ&シューマン:ピアノ協奏曲アーティスト: リヒテル(スヴャトスラフ),グリーグ,シューマン,マタチッチ(ロヴロ・フォ…

「断捨離」的ひっこし

先月末に家の引っ越しを行った。 もともと住んでいた家は、風通しが悪く、実際にかなり手抜き工事の欠陥住宅だったということが、一定期間住んだことによってわかってきたので、そろそろ引っ越ししたいな考えていた時に、ずいぶん前から目をつけていた近所の…

吉野寿司

大阪でもしばらく前から正統派の江戸前の寿司ブームが続いているが、歴史的には大阪寿司の文化がある。 大阪寿司というのは、中世の江戸で始まり現在に至る握り寿司と対照的に語られることが多く、握りたてを食べる江戸前寿司と違って、箱寿司、バッテラ、太…

『ぶどう亭』のハンバーグ

梅田でサラリーマンをしていた時に度々行っていた『ぶどう亭』に先日行ってきた。 『ぶどう亭』は、大阪第三ビルの地下街にある。「地下街」と言うほどに、大阪の地下街は広いのだが、それについてはこのブログで過去に書いたことがあるので(→リンクはこち…

ピアノソナタ全集〜フリードリヒ・グルダ

ベートーヴェンの楽曲の中で、ピアノソナタは、交響曲、弦楽四重奏曲と並んで、重要な位置を占める。その曲と出会わなければ人生は不幸だったと思えるような、座右の名曲となりうる曲もあり、全集は手元において、大げさでも何でもなく、人生を共にしたい(と…

伊豆の旅

最近、『何々の旅』というタイトルの日記を何度か書いてきたが、3時間だけ奈良に行ったとか、半日大阪をウロウロしたとか、なんちゃって旅行記が多かったのだが、今年のゴールデンウィークは本当に旅行に行ってきた。といっても、一泊二日なんだけど。小さ…

世界の指揮者ランキング20人(現役編)

中高年男性にとって、プロ野球の監督とオーケストラの指揮者は、「生まれ変わるならどんな職業をしてみたいか」という問いに対して、昔から上位にランクされる、憧れの人気職業だそうだ。 個性の強い音楽家をまとめたり、また共演する歌手やソリストと渡り合…

アルカンのグランド・ソナタ

シャルル・ヴァランタン・アルカン(1813年-1888年)は、フランスの作曲家で、ユダヤ教の聖典『タルムード』を取ろうとしたところ本棚の下敷きになって死んだと言われている*1。アルカンは、リストやショパンと同じ頃に活躍した作曲家兼ピアニストで、若いこ…

東京竹葉亭なんばダイニングメゾン店

久しぶりの食いしん坊日記は「うなぎ」。 『東京竹葉亭なんばダイニングメゾン店』は、東京の名店・竹葉亭の本格的な味を気軽にデパートの食堂街で食べられるので、けっこう通っている。ブログ向けの写真を撮ったのはだいぶ前のことだが、最近も行ってきた。…

日帰り奈良の旅×2

土日ともに仕事だったのだが、午前中だけでいったん仕事が終わってしまって、次の仕事が夕方からだったので、午後がまるまる半日空くことになった。奈良へ往復して少々観光するくらいの時間があったので、奈良まで行ってきた。×2日とも。仕事で疲れているは…

『3つのジムノぺディ』〜サティのピアノ曲

クラシック音楽はちょっと…という人、例えば「ベートーヴェンやブラームスみたいに重厚で堅苦しく緊張したものが多くて苦手だ」という人に是非、聴いて欲しいのがサティだ。…などとここに書くまでもなく、サティは現代において大変によく聴かれている。 3つ…

ダン・タイ・ソンの幻想即興曲/スケルツォ

ダン・タイ・ソンのショパン・アルバムを聴いている。 ショパン:即興曲、スケルツォ(全曲)アーティスト: ダン・タイ・ソン,ショパン出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント発売日: 1995/02/22メディア: CDこの商品を含むブログ (1件) を見る 1980年に…

できること・募金・オーケストラの取り組み

日に日に数を増していく犠牲者の数、被災地の実態を知るのが辛い。 亡くなられた人の数が4000人とか、数万人規模になるだろうとか言われているが、私にはその意味がはっきりと理解できない。理解できないというよりも、現実の重みに思考停止に陥る。地震が起…

東北地方太平洋沖地震

こんな事態になると金曜日の朝の時点で誰が予想しただろうか。 つつましく平和で幸せに生活していた善良な市民がこんな大惨事に巻き込まれるなんて。 私は地震当日は仕事だったのだが、大阪にいてもすごい揺れを感じた。そして職場のテレビをつけると、目を…

アルバ・スプーン→ワイアード・スプーン

1990年代に大ブームを巻き起こした腕時計『アルバ・スプーン』が、『ワイアード・スプーン』となって復活した。 ある商品が急に売れ出す『ブーム』というものは、その浸透の度合いに応じて、「流行にかなり敏感である」→「持っているとセンスが良い」→「流行…

フンメルのピアノ協奏曲第5番変イ長調

フンメルのピアノ協奏曲第5番変イ長調を聴いている。フンメルについてはこのブログで以前に、ピアノ協奏曲第2番と第3番を取り上げたことがある(→こちら)。クラシック音楽にはものすごく良い曲なのにファン以外にはそれほど知られていない・聴かれていない…

大阪満喫の休日・新喜劇と串かつ

もし私が、JTBとかJRツアーズとか近畿日本ツーリストに勤めていて、大阪観光の一日モデルコースを提案するとしたら、午前中に道頓堀界隈を散歩してグリコの看板や、『かに道楽』の巨大なカニを見て、昼に吉本新喜劇を鑑賞して、午後に新世界で串かつを…

ユンディ・リのスケルツォ集

「前々回のショパン・コンクール(2000年)」というともう10年も昔のことであり、実際随分昔の話なのだが、その覇者、ユンディ・リは2011年2月現在でまだ28歳である。先日、ふと、ユンディ・リは何歳くらいだろうと思って調べてみたら、28歳。まだそんなに若…

『寿司処 堺 弥助』

堺にある江戸前寿司の老舗『弥助』に行ってきた。『弥助』は、大正時代に大阪寿司の店として創業したが先代の時に江戸前に代わって、現在3代目。堺を代表する寿司屋の老舗である。 今日は大きな仕事が終わって、子供も義父母の家に預けることができたので久…

ピアノ・ソナタ第18番ト長調「幻想」(D894)

シューベルトのピアノ・ソナタ第18番ト長調「幻想」を聴いている。 シューベルト:ピアノソナタ第15番&第18番アーティスト: 内田光子,シューベルト出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック発売日: 2009/08/05メディア: CDこの商品を含むブログ…

『北極星』のオムライス

関西でのオムライスの発祥の店と言われる『北極星』に行ってきた。 場所は心斎橋の『大阪帝国ホテル』の近く。このホテル、とても紛らわしい。 というのは「この」帝国ホテルは、「あの」帝国ホテルではないからだ。『大阪帝国ホテル』は、昔からこの地にあ…

好きなショパン作品ランキング

この冬はショパンをよく聴いている。もともとショパンは好きな作曲家だったが、こんなにショパンばかり聴いているのは人生初めてのことだ。孤独、寂しさ、侘しさ、孤独感、切なさ、含羞、喜び、興奮、感謝、ショパンの作品には人間が抱く全ての感情がいろん…